Tokyo Green

No Mountain , No Life.

石割山(富士山を愛でる)

約5分

富士山を石割山から愛でる
富士山を石割山から愛でる

石割山

登山サークルTokyo Greenがお届けする登山ブログ、今回もメンバーの方の投稿です。
今回は、山梨県にある石割山です。それでは!

1月29日(日)、山中湖の北側にある石割山と太平山に登ってきました。

年末に「冬でも気軽に登れて、雪のない山に登りたい!」とご要望頂き、色々と候補を挙げた中で、結局は雪が少しあっても“富士山の眺めの良い山に登ろう!”ということに。

2週間前に富士山の南側の愛鷹山に登ったので、次は東側の石割山です。
石割山に登ることを決めた時点で、北側と西側にも登って『富士山を愛でる会』と称して、企画のシリーズ化を決めたのです。

東名高速を御殿場まで走り、下道で山中湖に向かいます。大井松田インター手前の下り坂で目の前に飛び込んできたのは、頭にすっぽりと白い帽子を被った大展望の富士山。メンバー5人は車内でテンションを上げます。幸先の良い展望です。“登るぞー!”“綺麗な富士山を愛でるぞー!”と富士山に近づくにつれて、徐々にテンションを上げていきます。

石割神社登山口から登り始めます。しかし、徐々に上がってきたテンションを一気に急降下させるものが…。登山口から即階段!しかも400段!初端から鼻をへし折られたメンバーは、無口で淡々と階段に取り付きます。とは言え、この階段を登りきらないと富士山は愛でれない。大展望の富士山と400階段の天秤は富士山が圧勝でした。メンバーは「しんどい」など言いながらも、さすがは歴戦の猛者たち。1段1段を確実に登って行きます。

この階段が終わってしまえば、あとは案外ラクな登り。所々に雪も残っていますが、軽アイゼンなしのツボ足で登って行きます。たまに振り返ると、木々の間から富士山が! “おぉ!”と思いながらも、富士山からは「まだ振り返るな!山頂で俺を見てみろ!」と言われている気もします。それぐらいに天気は良く、空気も澄み、威風堂々と鎮座する富士山がそこにあるのです。

結局、何度も何度も富士山を振り返りながら標高を上げていきます。そして登り始めから1時間15分で石割山山頂に到着。この瞬間を待ってたよ!と言わんばかりに、富士山はニッコリと微笑みかけてくれました。石割山山頂からは眼下に山中湖、そのまま裾野を這って、富士山山頂までがズバッと愛でれます。
これだから登山はやめられないんです。確かに静岡や山梨に行けば富士山は眺められます。天気が良ければ都内からも見られます。しかし、山の上から愛でる富士山は遮るものは何もなく、直に富士山を味わえるのです。これは山に登った人の特権なのです。

このブログでは山の上から見る富士山は“眺める”ではなく“愛でる”と表現させて頂いています。わざわざしんどい思いをして、山の上から富士山を見ようとするのは、富士山を愛し、山を愛する人しかいないと思うのです。だから“愛でる”のです。

石割山で存分に富士山を愛でたあと、太平山へ向かいます。富士山に向かって稜線を歩いてけるので、徐々に近づく富士山は格別です。

太平山までは約1時間。そこでちょうどお昼の時間。思い思いの昼食タイム。天気は良いが1月末。寒い。食べる物を食べたら、そそくさと下山の準備です。

太平山から引き返し、石割山の下で右へ針路をとって、石割神社登山口駐車場へ下ります。

下山途中、パワフルなおばぁちゃんに出会います。少し腰の曲がったおばぁちゃんですが、軽アイゼンをつけて、我々と同じルートを登ってきたとのこと。「若い子は早いね」と言って頂きましたが、いやいや、そのお歳でこの時期に登って来られる方が凄いですよ。本当に尊敬できるおばぁちゃんクライマーです。

少しおばぁちゃんのグループとお話。…どうしてでしょうか?山に入ると世代や性別など関係なく、みんながおしゃべりになります。日頃、街中でこんなおあばぁちゃんと話すことがあるだろうか?と考えます。…たぶんない。これも山の魅力でしょうか?名前も、住んでいる街も、あるいは国籍も知らない人でも、共通の目的のために汗を流す仲間なのです。それが登山者たちの心と口を開かせるのでしょう。

素敵な出会いに感謝しながら、太平山から1時間10分で下山。

下山後はお風呂に入って、美味いもん!と相場が決まっているのがこのサークルのイイところ♪やっぱり山梨と言えば、ほうとうです。きのこや豚、鴨など、それぞれのほうとうをチョイス。野菜たっぷりで、麺のパンチ力もある。登山で疲れた身体を回復させてくれます。しかも、この寒い時期だから、有難さは倍!

ほうとうを食べ終わる頃、日は沈み、富士山も闇の中。車を運転しながら、日本人にとって富士山とは…?と考えます。シリーズ化した「富士山を愛でる会」は北の三ツ峠山、西の長者ヶ岳と続きます。それまでに、ぼんやりと答えが見えてくるのかも…。

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