Tokyo Green

No Mountain , No Life.

赤岳 2020年の幕開け

約5分

登山サークルTokyo Greenの登山ブログです!今回は、1月の三連休で登頂した赤岳登山です!
晴れなかった前の週の丹沢山を差し置いて、赤岳を記念すべき2020年最初の山としてカウントします(嘘)

赤岳は、八ヶ岳最高峰として鎮座する百名山の主峰です。過去3度ほど登ってはいますがどれも雪のない夏の時期。
今回は新年早々に登ってしまったわけです!いや〜楽しさと緊張が半々とはこういう山行なのかと、久しぶりに感じる事となりました。

三連休の後半二日、都内で集合した我々7人のパーティーメンバー。皆さんそれぞれ、楽しさ、厳冬期赤岳登頂の憧れ・期待、そして不安と、色々な思いを抱えて新宿を出発します。

朝4時には美濃戸口に到着して、スタート。最初から凍結している道路をチェーンスパイクを装着して歩きます。
外は寒いが体は暑い、1時間も歩くとそんな感じです。

北沢を歩く頃には青空(だったか忘れた)が広がり、綺麗に雪を纏った横岳が視界に捉えてきました!
白の世界がこんなに綺麗だったのかと思うと、もっと早く雪山しときゃ良かったと心から思う私です。

今夜はステーキ!
今夜はステーキ!

8時には赤岳鉱泉に到着し、「今夜はステーキ」を確認して、まずは硫黄岳へとアタックを開始。
ただこの時すでに青空はなく、高度を上げるにつれて風の強さを感じ始めます。
硫黄岳への分岐に着く頃には視界は200mもないような状況でした。
無理して山頂に行く必要もないので即下山。お昼からマッタリと赤岳鉱泉での時間を満喫。
つっても昼寝していたくらいだったかもしれません・・・

コーヒーが沁みます
コーヒーが沁みます

そうして夕食の時間となるや、目の前のステーキをみんなで頂きます。
持ってきたワインや日本酒と一緒にいただくと、おいしさとたのしさが増していることを感じます。

赤岳鉱泉は、スマホ電波がなかなか入らず、明日の天気がどうなのかがいまいち分からない。
明日の最新情報は・・・天気を気にしながら、トレランの大会の話で盛り上がりつつ、みんな仲良く床へつきます。

翌朝、外は曇りでかつ風はやや強め、ただ時間がお昼頃になるには晴れる予報ということで、それに期待して
登り始めます。ただ、残念なことに1名の方は高山病に陥ってしまいあえなく下山。また一緒にアタックしましょう!
赤岳鉱泉にいても高山病になる可能性がある事には、十二分に注意が要りますね。

朝7時前に赤岳鉱泉を出発、少し新雪が積もったおかげで結構楽しい。岩や木の根も出ていない雪だけの足元に、
膝への優しさを覚えます。夏も膝に優しかったらなぁなんてちょっと思いました。

行者小屋に到着して、後から財布を忘れて追ってきたメンバーを待ちながらスマホの電波が入ったので最新情報を
ゲット。某サイトの八ヶ岳のライブカメラを見ると、なんと八ヶ岳だけ曇っていて少し離れたら雲ひとつない快晴(笑)
その記憶を片隅に入れて、地蔵尾根からアタック開始。夏山であれば急峻で高度感が凄まじいこの尾根。

この階段の後からが勝負!
底無しのペイン、迎えてあげましょう♪(嫌ですw)

雪山としての地蔵尾根は、個人的な印象としては更にその怖さが増して、特に登りから最初に訪れた階段を登ってからの私は、結構恐怖心を抱えて、頭の中で「ウルトラソウル」がただひたすら永遠と流れてました(笑)

唯一救いなのは、地蔵尾根の登り最中はガスっていて高度感が不明だったという事でした・・・
しかし、意外とあっという間に尾根を登りきって分岐まで到着、今までで一番安堵感を得た気がします。
すぐ側にある赤岳展望荘で飲んだコーヒーのおかげで、私の心の落ち着きは5段階程度引き下がりましたm(_ _)m

赤岳展望荘で1時間弱ほど暖をとって、いよいよ山頂へとアタックを開始。まだガスっていますが、時折八ヶ岳東側の
立科あたりの農村が見えます。もしかしてもしかするかもと思って期待を持って登ります。
だって、たまに丸い陽の影がうっすらと頭上を照らしているのがわかるものですから。

人間辛抱が大事だって分かる
人間辛抱が大事だって分かる

そうして、いよいよ赤岳山頂へ到着!まだガス!でも標高2899mの雪山に登れた自分とメンバーに
感激しています。晴れないかなぁ〜と思いながらも15分経過したその時、一瞬青空が頭上に現れたのを
みて、私が「あと5分!」って提案をして待ったところ、見事に富士山方面が一気に晴れ始め、スカイブルーな赤岳山頂へと
変貌!こんな素敵な展望が見えるのだったら雪山もっと早くやっときゃよかったと心から思います。
5分が結局20分ぐらいはいた記憶がありますが、今年はいい年でお願いします!と山頂にある祠にお参りします。

一気に晴れました!
一気に晴れました!

下山は文三郎尾根へ。この時はもう完全に快晴、文三郎尾根分岐を降りてから進行方向右側は、赤岳が氷の城の
ような威風堂々な趣でそびえています。こりゃ、雪山ハマりますね!

まるで氷の城!
まるで氷の城!

こうして、赤岳アタックは終了。雪山がこんなに楽しくてカッコよくて、美しいものだと感じた一方で、
課題も沢山見つけました。「百聞は一見に如かず」なんて言いますが、自分の登山史に新たな1ページが
刻まれた日だったのではと、そう思います。

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