Tokyo Green

No Mountain , No Life.

雪の燕岳 はじまりの山

約6分

登山サークルTokyo Greenの登山ブログ。久しぶりに更新しました!
緊急事態宣言下では登山も難しいので💧。最近はお勉強ばかりの日々で、これはこれで充実していますが、
外の空気と触れ合う時間も少ないとなかなかつまらないものですね。
久しぶりに、文字を書きたくなったので、去年末に訪れた燕岳を振り返ります。

2020年12月25日深夜。男3人都内で集合して、久しぶりの長野方面へと車を走らせます。
車は買い替えて初めての長野入り、オートクルーズコントロール機能という今じゃ当たり前の車の速度を一定に保つ機能を中央道で思いっきり利用。右足を踏み続ける必要が無いので、大分楽になりました。
気がついたら30代も折返しに踏み込む直前なので、これから先はいかに体力を温存するかにも注力しなければと感じます。

燕岳は、実は5年ぶり。2016年からサークルを立ち上げてから毎年初心者の方向けに企画するものの、全部雨で中止してきました。今までと違うところは、冬に登るのは初めてというのと、宮城ゲートからまずは12kmほど歩いてから
中房温泉からスタートするとりあえず面倒くさい感じ(笑)、燕岳自体は4回目ですが初めて感を感じて、朝の5:30前に
ゲートをスタートしました。

これがコンクリだったら多分3時間ほどテンションは低かったはず・・・

ゲートからすでに道路上は雪に覆われていて、「コンクリ道路」を歩いているという感覚がない分、一人ウキウキしてました、同行する二人よりもテンション高めが歩くスピードに出てました(すいません笑)。
頭上は晴れで、二百名山の有明山が雪山Welcome!と言ってくれていそう…
燕岳はこの日は天気は午後から回復?説もあるが、果たしてどうなることやら〜

有明山がきれいな朝

中房温泉には9時前に到着。5年ぶりってどう感じるのかな〜って思いつつ、着けば「あ〜懐かしい!」と一瞬思ったくらいのドライなハートで、ココア休憩に臨みました。

ここからはアイゼンを装着して、いざ雪の中での北アルプス三大急登へと!
20代最後の年はサークルをたてる前でしたが、8人位で秋くらいかな〜登った記憶がうっすら。
その前は同じ年に6月にアタック、梅雨時なので曇りがちでしたけどまぁまぁ楽しかった記憶。
一番最初の燕岳登頂は、2014年秋。まだ登山を初めてまもなく、靴紐の結び方もろくなもんじゃなかったけど日帰りで燕岳に登りました。

そういう回想を頭の中で描きながら、一歩ずつ登ります。天気は晴れそうで晴れない、第三ベンチからは木々の隙間から強風を受け始めたので天候は諦めた(笑)。汗をかかない程度に体を温めながら着実に雪の初めての北アルプスを堪能します。

午後3時に燕山荘に到着〜いや〜ガスっていて何も見えません!それに強風って状況下で、中に入れば石油ストーブのある山荘のありがたさ…本当は山荘についたらビールにしたかったですが、ここはココアとビタミンC摂取で体の芯を温める方にシフトします。
なんせ9時間くらいは歩いたので、ケア重視ですね。
夕食は、芋煮やハンバーグなど、燕山荘らしさ!芋煮が美味しすぎてお代わり数4つか5つくらいでした。やはり相当エネルギー使ったようです。疲労感は全く無いのですが、体は正直だったのでしょう。
星空も見えないので(時折安曇野市内がうっすら見える)、早めに二日目に備えました。

5年ぶりの燕山荘!

「翌朝は8時位から晴れるという予報」をどこまで信じていいものかと思いながら「常念岳は晴れている!」というネット検索で得た情報から、次第に天気戻ってくるかなってのを期待して歩きはじめます。朝も風は強くてスタート時の視界は無し。ただ、山頂へと歩を進めていくと少しずつ青空が見えてきていたので、期待大!残りわずかに差し掛かると、一瞬槍ヶ岳が!?
その瞬間今日に確信を得た我々は、山頂で数十分ほど耐えました笑

イルカ!
そりゃ指差したくなるってば

結果、このように表銀座の稜線とその先にそびえる槍ヶ岳が、白い王者のように見えたのでした〜👏

終わりよければすべてよし!な快晴!

燕岳は、私が登山に完全にハマってしまったキッカケでした。2014年秋に、「山はじめたんだったら燕岳は登っておきなよ」と言われて初めて登った「快晴の北アルプス」。同じ年には、子供のときに富山県に住んでいたこともあって立山に行きましたが、残念ながら展望なし。
秋の燕岳は快晴、富士山までも見える展望。山ってこんな綺麗なんだな〜って、燕山荘外にある看板の先に見えた裏銀座の稜線(当時は裏銀座って何?ってレベル)を歩いてみたい、その後に買った雑誌に見た雲ノ平という場所を知り、翌年雲ノ平へ2回も縦走したりと、なんとまぁここまで続いた趣味もなかったなって思います。そういえば裏銀座は去年雨で断念(笑)。

この看板からの展望が、私の分岐点だったかも

正直、登山ではないもっと違うことに時間を費やしておけばよかったという反省も時折感じていたのですが、一方で得たものの大きさというのも計り知れないなとも感じます。ここしばらく(当時)、自分は損ばっかだなって感情に支配されていましたが、5年ぶりの快晴の燕岳のおかげで、何かがリセットされたような、マイナス20度の世界で感情が凍った(封印)されたような気分になりました。

歴史や自分に「if」という空想を頂く事があると思いますが、ifのような過去起点よりもwanna:これかをどうしていこうか、また目線を前に向けていこうと思います。生きていれば丸儲け、なんて言葉は、心理だなって本当に思います。

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