Tokyo Green

No Mountain , No Life.

北アルプス 蝶ヶ岳 「King of 北アルプス」を望む

約6分

みなさんこんにちは!登山サークルTokyo Greenの登山ブログ「Greenの日々」。今回は北アルプス 蝶ヶ岳です。
蝶ヶ岳は北アルプスでも南方に位置する、常念山脈の一部です。

蝶ヶ岳の名前の由来、登っている最中は山の形から!と豪語しておりましたが、よくよく調べると、残雪期の雪渓の形が蝶に似ているからだそうです。それを安曇野市内で農業を営んていだ人たちが農耕の時期の目安としていたことから、地元の方の馴染みの深い山です。
登山雑誌等でもよく特集されていますが、山頂からの展望は、足を投げ出したくなるほどの穂高連峰と槍ヶ岳の間近の圧巻とした展望に、心を奪われる。。そんな北アルプスの醍醐味を味わうことができる山として、人気の高い山です。
私は2年前に日帰りで登り、今度はテント泊でという夢を叶えたいがために、今回登ることにしました!
これほど展望がいい山であるのに、百名山でないのが不思議ですね・・・

蝶ヶ岳へは、安曇野市内から西へ進み、三俣登山口から登るのが一般的です。北アルプスの入門編の免許皆伝?的なこの山、まめうち平からの急登を越えていくと、そこはもう別世界です。コースタイムは登り約5時間強。梅雨の合間を縫った快晴の二日間でした。

金曜日、所用で大分県にいたため、飛行機で羽田空港に戻り、夜6時過ぎに到着。そこに待つのは蝶ヶ岳に一緒に登るメンバーのレンタカー。決して呼びつけたわけではありませんが(笑)、一度自宅にもどって登山準備を行い、慌ただしく長野へと向かいます。
テント泊もかなり久しぶり、去年の雲ノ平縦走以来のテント泊で、重さに耐えられるのか非常に考えものな山行。

日本酒、ビール2缶、クッカー、ジェットボイル、テント、シュラフ、マット、コーヒーミル、これらを背負い、今年初の北アルプス蝶ヶ岳へと登る私の体、登る前の過信がこの後私に襲い掛かります。

安曇野市内のコンビニで、別に東京からお越しの4人組を待ち食材を買い、某アーティストの700円クジ券をもらって下山後の楽しみにしつつ三俣登山口へ進みます。北アルプスも11ヶ月ぶり、常念岳以来の登山にワクワクしつつ駐車場で仮眠します。夜が開けてくるにつれ、駐車場から見える蝶ヶ岳らしき山容を見、さらにテンションが上がります。いよいよ、重い重いザックを背負ってスタートします。
今日のメンバーの6人が北アルプスを初めて登ります、蝶ヶ岳の展望の良さをぜひ堪能してほしいです。

私はメンバーから「ペースが早いから遅くして」とよーーーーーーーーーーく毎回毎回言われますが、重いの背負ってるからどのみち遅くなりますというセリフを用意し、きちんとペースを合わせて登る優しい人として今日は蝶ヶ岳へ。
蒸し暑さを感じながらスタートし、力水、ゴジラ岩、まめうち平とポイントを進みます、樹林帯の下をずっと歩くことであまり楽しさを感じられないこの登山道、時たま顔を出す常念岳をチラ見しながら、モチベーションを全員で保って登ります。

11ヶ月前登った常念岳

今日はみんなでキーマカレーをしよう!そしてどうせなら米もちゃんと炊きましょうってことで、食材なども持ちながら登ります。
まめうち平を過ぎると、急登の2時間となります。徐々にメンバーの足取り、喋る言葉数も減り始め、霧は出始め、山頂大丈夫か!?と不安に。とはいえ、早く歩いてはいけない十字架を私は背負っているので、ゆっくりゆっくりと歩きます。もちろん私にもザックの荷重に徐々に余裕が減り始めていきます。

午前10:00過ぎ、ほぼ全員疲労もピークに達して蝶ヶ岳手前の分岐に到着。あとは槍ヶ岳・穂高岳がちゃんと見えるのか!?この時霧が酷くて、今日は無理かなぁなんて声も漏れる、朝とは違う諦めムード。
みんなでご飯楽しく作って酒を飲もう!って新たな目標を作り、重たい足を進めます。

いやぁ〜こういう時こそ良いゴールというのがありますね!

大展望の北アルプスのメイン部分
夏空のような蝶ヶ岳の空

King of 北アルプスの穂高岳、そしてシンボル槍ヶ岳の圧倒的な山容が目の前!アルプスの最大限の醍醐味を味わった瞬間です。表銀座の稜線をなぞり、その先にちょこんと見える鷲羽岳?と野口五郎岳から裏銀座稜線をイメージして、西鎌尾根で槍ヶ岳に合流・・・
そんなイメージトレーニングをし、今年は裏銀座おそらく行けないけど、いつかその稜線をと想う。

夕方は蝶槍まで散歩、徐々に真正面の常念岳へと進みながら、西に目をやり大キレットのキレ具合を堪能しながら、穂高連峰のあの山なーに?な話をし、穂高岳へのテンションがMAXへ。

常念岳へと続く稜線。霧のカーテンがこれまた美しい・・

夜は、キーマカレーと炊きたてのご飯、ナンをお腹いっぱい食べ、メンバーが内緒で用意したバターで焼いた焼きリンゴも味わい、この北アルプス蝶ヶ岳最高の企画を堪能しました。

米炊いてます!
キーマカレーと炊きたてご飯!

朝、自分が買ったコーヒーミルを山で初めて利用、こうして、やっと私の山知識も少しずつ別の方へと開拓し始める序曲が始まりそうです、横で残りのリンゴを焼いてるメンバーを見、次はこれだ!!いたって単純思考な私がそこにいました(笑)
朝も大絶景の大絶景の大絶景。よくわからない表現でしょうが、最高のひとときを8人全員で共有。

早朝、日の出を待つ
名残惜しくもここを去る・・・

下山もラスト、力水を過ぎて、突然木から落ちてきた綿のような白いふわふわしたシャワーを歩く8人の想いは、「自然の奇跡」な景色を存分に味わったメンバーの達成感(私の主観笑)と疲労感からなる、一つの充実した休日の締めくくりとなりました!

これだけ文字数を書いたのも久しぶり、それだけ北アルプスが魅力だと思ったのかもしれませんね(^o^)
先に自宅に帰らせてもらい、メンバーの皆様には感謝ですm(_ _)m

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